研究業績

教育相談研究(筑波大学大学院人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース 筑波大学心理発達教育相談室), 56, 1-14 (2019)
子どもが認知した別居・離婚後の父母葛藤・父母協力尺度の作成と信頼性・妥当性の検証

著者

直原康光・安藤智子

カテゴリ

研究紀要(査読あり)

Abstract

本研究の目的は,別居・離婚後の子どもが認知した父母葛藤・父母協力尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検証することであった。研究1では,先行研究をもとに尺度を作成し,父母葛藤・協力(親の行動)は,「同居親による別居親との交流懸念」,「父母の信頼・支援」,「別居親による同居親中傷」,「同居親による別居親中傷」,「子どもを父母の調整役とする」,「別居後の父母のけんか」の6因子で構成された。父母葛藤(子の受け止め)は,「別居親との交流ためらい」,「別居親による同居親の悪口に対するネガティブ感情」,「同居親による別居親の悪口に対するネガティブ感情」,「同居親の前で別居親の話題回避」の4因子で構成された。そして,一定の信頼性及び妥当性を備えた尺度であることが確認された。研究2では,本尺度の適合度を確認した上で,別居親との交流や暴力との関連を検討した。
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