研究内容

別居・離婚後家族のリスクアセスメントツールの開発と実用性の検証

 離婚等の紛争解決や面会交流支援の現場では、親や子どもの安全に配慮することが求められていますが、日本では、安全面を中心に別居・離婚後の家族をアセスメントするツールが存在しません。

 そこで、別居・離婚後の家族のリスクを多側面から測定して可視化する日本版アセスメントツールを開発し、裁判外紛争解決手続 (ADR) や面会交流支援における各事案のリスクを数値化し、現場で活用することを目指します。


 リスクアセスメントツールは、暴力に加え、自殺、精神疾患、子どもの問題行動等、 別居・離婚後の家族のリスクを多側面から測定することができるDetection Of Overall Risk Screen (DOORS; McIntosh & Ralfs, 2012) を邦訳して使用する予定です(すでに作成者から邦訳許可を得ています)。


 また、別居・離婚家族に共起しやすい両親間(夫婦)葛藤の影響を正確にアセスメントする必要があるため、両親間葛藤を親子それぞれの視点からアセスメントするツールの作成も併せて行います。